2015年02月18日

【RoM】暗礁の胸騒ぎ・異聞 B

※ 諸 注 意 ※
この文章はRunes of Magic 5章プロットクエスト『暗礁の胸騒ぎ』のメルディンツンドラ以降のクエストを日本語訳(意訳)し、独自の解釈を加えて物語風にまとめてみた、いわゆる妄想の産物です。実際の内容とはかけ離れている事も多々ありますので、その点留意された上でご一読頂ければ幸いです。尚、性質上ネタバレを含みますのでご注意下さい。




3.聖樹

Adamileはこのメルディンツンドラに根を下ろすエルフの一族であり、同時に土地の精霊──いわゆる「聖樹」と交信を行える存在であった。
この大地は聖樹からもたらされるフォースの恩恵により秩序を保っていたが、何らかの理由で現在は交信出来ず、大地の力が弱っているのだという。そのため「調停者」たちの勢力が拡大し、制空権を奪われてしまったのが現状のようだ。

私はAdamileの話を聞きながら、ノースジャノスフォレストでの一件を思い出していた。
大地からフォースが枯渇した結果、そこに生息する動植物や、管理しているはずのエルフ達自身も凶暴化し、アングル族との対立の元となった事件である。事件は聖王アントクラーの助力により、フォース変異の原因である禁忌のルーンを破壊することにより一応の解決を見たが、ノースジャノスフォレストに再びフォースが満ちる日はまだまだ先であろう。

一通りの話が終わり、私はイッチーニの悩みを理解した。
輸送部隊の復活のためには聖樹の異変について調査しなければならないが、イッチーニ自身はこの場を離れることが出来ない。
ここまで解れば、今後の行動は一つである。私はイッチーニの代理としてAdamileと共に聖樹の異変の原因を突き止める事を提案した。

「──そうだな。二手に分かれて進めよう。君がここに来てくれて本当に助かった」
イッチーニはそう言うと私の手を握り、笑いかけた。肩の荷が下りたためか、その表情は昼間に出会った時に見せた笑顔よりずっと柔らかかった。


MerP004.jpg[Alahna Dikat]

「騎士様、実は…」
イッチーニと別れ、テントを出た直後、Adamileが話しかけてきた。
私が来ることはもちろん予想していなかったため、つい昨日、先行して調査に向かってしまった人が既にいるらしい。
その人、Alahna Dikatは研究者であり、戦闘の心得は多少はあるとの事であったが、一抹の不安を覚えた私は、急ぎ、彼女に追いつくべく歩を進めたのである。

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2015年02月15日

【RoM】暗礁の胸騒ぎ・異聞 A

※ 諸 注 意 ※
この文章はRunes of Magic 5章プロットクエスト『暗礁の胸騒ぎ』のメルディンツンドラ以降のクエストを日本語訳(意訳)し、独自の解釈を加えて物語風にまとめてみた、いわゆる妄想の産物です。実際の内容とはかけ離れている事も多々ありますので、その点留意された上でご一読頂ければ幸いです。尚、性質上ネタバレを含みますのでご注意下さい。




2.少女

「本題に入る前に一人、紹介したい者がいる。こちらへ」
そう言うと、イッチーニは辺りを見回し、近くの衛兵に声を掛けた。
「おい、例の客人は今どこにいる?…そうか、済まないが私のテントまで来てくれるように手配してくれ。頼んだぞ」
こんな場所に客人が来ているのかと私は訝った。
ドラゴン輸送部隊が本部を置くロージャン王国旧跡から遠く離れ、地上の道は異形の蟻の化け物や、『調停者』と呼ばれる機械仕掛の魔力装置が跋扈する危険地帯だ。視察としても適当な場所とは思えないが──

私はイッチーニの後に続いて歩き、野営地である彼女のテントを潜った。一瞬の暗転の後、橙色のランプの明かりと、几帳面に整えられた木製のチェアセットに迎えられた。外からの見た目は小さかったが、中は意外と広く感じられ、3〜4人であれば十分に寛げそうであった。私は勧められるまま椅子に腰掛け、その客人とやらを待つことになった。
程なくして外から足音が聞こえ、テントの入口が開かれると、そこに立っていたのは、驚くことにまだ表情にあどけなさの残る少女であった。

MerP003.jpg[Adamile]

「彼女はAdamile。──このメルディンツンドラで生きるエルフの民だ。」
イッチーニに紹介され、Adamileは私に軽く会釈をした。特徴的な長い耳が、兜と髪の隙間から覗いている。
長命種であるエルフは、成人後の容姿はほぼ変わることはないと云われているが、成人までは人と同じような成長を辿る。つまりAdamileは、おそらくまだ10代後半といったところだろう。



続くかも。



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2015年02月08日

【RoM】暗礁の胸騒ぎ・異聞 @

※ 諸 注 意 ※
この文章はRunes of Magic 5章プロットクエスト『暗礁の胸騒ぎ』のメルディンツンドラ以降のクエストを日本語訳(意訳)し、独自の解釈を加えて物語風にまとめてみた、いわゆる妄想の産物です。実際の内容とはかけ離れている事も多々ありますので、その点留意された上でご一読頂ければ幸いです。尚、性質上ネタバレを含みますのでご注意下さい。




1.再会


バランザサー大陸の中腹、メルディンツンドラでは、何らかの理由により航空ドラゴン部隊による物資の輸送が妨げられ、思うように調査を進められずにいた。
やむを得ず馬車での地上輸送を行うも、自らの身を守る力のないキャラバン隊では、空中から音もなく忍び寄るパニッシャーの襲撃を防ぐ手立てがなく、どうにも身動きが取れないのであった。


MerP001.jpg[Marcy Kaleen]
メルディンツンドラに踏み入った私は、破壊された車両と散らばった物資を前に途方に暮れるMarcy Kaleenを発見した。
私はレオハート騎士団の一員として、彼女を助けるため、散らばった物資を拾い集め、群がる野生の鹿やオオカミの排除を行った。
Marcy Kaleenは大変に感謝してくれたが、そもそも航空ドラゴン部隊が何故輸送を行えないのかを疑問視していた。
近くに調査隊が来ているので詳しい話を聞いてくれないかと頼まれた私は、その調査隊が滞在しているというSalvond Hillsの峠に向かったのである。


MerP002.jpg[Iswan Giant]
「はは、君はいつも私が問題を抱えている時に現れるな・・恥ずかしいよ」
イッチーニ・ジャントはそう言って、はにかむような笑顔を見せた。

イッチーニ・ジャント──
トニー坊ちゃまことヒューマン王カラウェ・カーサムの護衛として、サンドリア大陸全土を巡り、かつての7英雄の子孫を再び一つに纏め上げた功績は記憶に新しい。また、彼女自身も7英雄の一人であるジェニー・ジャントの子孫であり、サウスジャノスフォレストのカドルを治める3姉妹の次女である。
私自身も二人の道中に度々同行させてもらい、レオハート騎士団としての心得を学びつつ、共に数々の問題の対応に当たってきた。
その功績が認められ、私はバランザサー大陸への遠征に抜擢されたのだ。

そのイッチーニがまた、この極寒の地メルディンツンドラで眉間に皺を寄せ悩んでいる。
もし今が戦乱の最中でないか、又は騎士団などという血なまぐさい職の上長でなければ、彼女の美貌を放っておく人など皆無であろうが・・
それを知ってか知らずか、彼女自身は色恋沙汰など興味無いとばかりに男顔負けの戦果を上げ続けているのだ。
私は、そんな彼女を尊敬もしているが、少しもったいないかもしれないな、等と失礼な事を考えつつ、彼女からの次の言葉を待った。


続く(?)


posted by こきび at 17:25| Comment(5) | TrackBack(0) | 暗礁の胸騒ぎ・異聞 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする